定番のプレセット型トルクレンチを選ぶ
プレセット型トルクレンチとは、事前に特定のトルク値を設定しておくことができるタイプの工具です。また、プリセット型トルクレンチと呼ばれることもあります。
設定したトルクに達すると、クリック音や感触で通知し、それ以上締め付けないように知らせてくれます。これにより、過剰な締め付けを防ぎ、適切なトルク管理が容易に行えます。
今回ご紹介するトルクレンチは乗用車のタイヤ交換、オイル交換程度であれば問題なく使用可能なものを厳選しています。
一般的な車のタイヤ交換における締め付けトルクは、通常85〜140 Nm(ニュートンメートル)程度と言われていますので、なるべく大きなトルクが締め付け可能な商品を選んでいきます。
この記事では、信頼のおけるトルクレンチを厳選してみました。ぜひ、参考にしてみてください。
デジタルトルクレンチを探している方はこちら!
目次
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アナログプレセット型トルクレンチの良さとは?
アナログタイプ
アナログプレセット型トルクレンチが人気なのは、設定したトルク値に達した際、トルクレンチが「クリック」音を発するなど「クリック」感触を与えることで、ユーザーにトルク値の到達を知らせてくれる分かりやすい仕組みです。 また、デジタルタイプと異なり、「電池」を必要としていないことや、丈夫な構造もデジタルよりも優れている点でしょう。
編集部おすすめプレセット型トルクレンチ5選
①KTCプレセット型トルクレンチGW200-04
KTCのプレセット型トルクレンチは、視認性の高い目盛りとエラストマー樹脂製のグリップで快適な使用感を提供し、設定したトルクに達すると「カチッ」という音や軽いショックで締め付け完了が確認できます。
ロック機構で誤設定を防ぎ、測定精度は±3%でISO基準をクリアしています。右回転方向のみ測定可能で、保管に便利な樹脂ケースも付属しています。
測定方向は右方向(時計回り)のみです。
長く使えるKTC品質!
トルク | 差込角 | ギア数 | 付属品 |
---|---|---|---|
40〜200Nm | 12.7mm | 36 | ケース |
②東日製作所 トーニチ 手動式トルクレンチ
東日製作所は、1949年に設立され、日本初のトルクレンチを開発した歴史あるトルク機器メーカーです。
高精度なトルク管理で国内外の工業界から高い評価を受けており、自動車産業や航空宇宙分野でも広く利用されています。
今回ご紹介する「トーニチ プレセット形トルクレンチ(差込角12.7mm、全長489mm)」は、トルク範囲が広く、±3%の精度で精密な作業をサポートします。
操作時には設定したトルクに達すると、音と感触で確認でき、耐久性のあるグリップと視認性の高い目盛りを採用。自動車や機械整備に最適なツールです
日本初のトルクレンチメーカー!
トルク | 差込角 | ギア数 | 付属品 |
---|---|---|---|
40〜200Nm | 12.7mm | 24 | ケース |
③TONEプレセット形トルクレンチ T4MN200-QL
トネ(TONE株式会社)は、1938年に大阪で創業された、日本を代表する工具メーカーです。
創業当初から産業用工具の製造を行い、高品質で耐久性のある製品を提供してきました。特に、自動車産業や建設業、機械加工分野での使用において信頼を築いてきました。トネは、日本国内だけでなく海外市場にも進出しており、その製品は世界中で高く評価されています。
今回ご紹介するトネ プレセット形トルクレンチ T4MN200-QLは、トネの高い精度と技術力を反映した製品です。ダイレクトセットタイプの設計により、簡単かつ正確にトルクを設定でき、幅広いトルク範囲(40~200Nm)で自動車整備や機械メンテナンスに対応します。
精度の高いTONE製トルクレンチ!
トルク | 差込角 | ギア数 | 付属品 |
---|---|---|---|
40〜200Nm | 12.7mm | 20 | ケース |
④SK11プレセット型トルクレンチ STR4-140
SK11(エスケー11)は、株式会社藤原産業が展開するブランドで、1950年に設立されました。
藤原産業は、DIY用品や工具を提供する日本の老舗企業であり、長年にわたり高品質な製品を提供し続けています。SK11はその中でも特に、プロフェッショナルからDIYユーザーまで幅広く愛用されるブランドです。
STR4-140は、美しいブラックボディに金色の目盛りが映え、視認性は抜群です。
トルク設定範囲は20~140N・mとワイドレンジで、さまざまな用途に対応可能。グリップのロック操作は、スリーブを引き下げるだけで簡単に確実にロックでき、エラストマー樹脂製の滑りにくいグリップが手への負担を軽減します。
さらに、トルク設定時のグリップ回転は滑らかで操作性が良く、ソケットの着脱もヘッド部のボタンを押すだけで簡単かつ確実に行えます。
ブラックボディのコスパの高いSK11トルクレンチ!
トルク | 差込角 | ギア数 | 付属品 |
---|---|---|---|
20〜140Nm | 12.7mm | 36 | ケース |
⑤LEXIVON トルクレンチ LX-183
LEXIVONは、アメリカのエンジニアが開発した工具メーカーです。
高精度と耐久性に優れた製品を開発しています。LEXIVON LX183は±4%の精度で校正された状態で出荷され、追跡可能なシリアル番号付きの校正証明書が同梱されています。
ラチェットギアヘッドにはクロムバナジウム合金鋼を使用し、熱処理による強化構造で耐久性を確保しています。
また、独自のエレクトロ・ブラック仕上げにより防錆・防食性能を向上させ、目盛りは黄色の二連式で暗い場所でも視認性を高めています。リバーシブルラチェットヘッドにより、時計回りにトルクを正確に測定することが可能です。
ハンドルが疲れにくい!おしゃれなトルクレンチ!
トルク | 差込角 | ギア数 | 付属品 |
---|---|---|---|
13.6〜203.5Nm | 12.7mm | 24 | ケース |
監修:鹿の角編集部
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タイヤ交換に使用するトルクレンチのギア数について
タイヤ交換では、ホイールナットを素早く外したり締め付けたりするために、比較的低いギア数でも作業がスムーズに進みます。
今回、おすすめのトルクレンチは20〜36枚までのギア数のため、どれを選んでも問題なくタイヤ交換時に使用できます。
ギア数が少ないと1クリックあたりの回転角が大きく、ホイールナットを素早く外したり締めたりできます。タイヤ交換では大きなトルクが必要なため、ギア数が少ないと力の伝達が良く、効率的に作業が進められます。
一方でギア数が多くなると狭いスペースでの微調整が必要な場合に有効なため、ドレンボルト交換時などの作業はギア数が多い方が有利な場合があります。
デジタルトルクレンチの違い
アナログプレセット型トルクレンチの特徴
機構
内部にスプリングとクリック機構が組み込まれており、設定したトルクに達すると「クリック音」や感触でトルク到達を知らせ、物理的にオーバートルクを防ぐ仕組みです。電池を必要としていないため、使いたい時に使える利点もあります。
注意点
使用後は、必ずトルク設定を最小値(または0)に戻してから保管しましょう。トルクレンチの内部にはスプリングがあり、設定値を高いまま保管するとスプリングが圧縮され続け、精度に悪影響を及ぼします。
デジタルトルクレンチの特徴
機構
設定が簡単で素人でも分かりやすいデジタルタイプ。デジタルのため数値が一目瞭然。電子センサーを使用してトルクを測定し、指定したトルクに達すると、感触やアラーム音、光などで通知します。
注意点
物理的な「クリック機構」がないため、ユーザーがアラームを無視して締め付けを続けると、オーバートルクになる可能性があります。また、電池切れの際は使用ができないため、電池の管理が必要になります。
トルクレンチについてのよくある質問
トルクレンチは、指定されたトルク値(締め付けの強さ)でボルトやナットを締めるための工具です。トルクを管理することで、過剰な締め付けや不足を防ぎ、機械のパフォーマンスや安全性を保ちます。
まず、トルクレンチの目盛りを設定したいトルク値に合わせ、ナットやボルトを締めます。設定したトルクに達すると「クリック音」や「感触」で締め付け完了を知らせます。それ以上は締めすぎないように注意してください。
一般的には、1年に1回または5,000回の使用ごとに校正が推奨されます。頻繁に使用する場合や正確なトルク管理が重要な作業では、より短い間隔での校正が必要です。
購入価格や使用目的により検討する必要があります。
トルクレンチの校正費用は、トルクレンチの種類や校正を行う業者、トルクレンジによって異なりますが、おおよそ5,000円〜10,000円程度が一般的です。特に精度の高い作業が求められる業界では、定期的な校正が推奨されており、校正証明書が必要な場合は追加料金が発生することもあります。
- 使用後は、トルク設定を最小値に戻すことで内部のスプリングの負担を軽減。
- 規定のトルク範囲内で使用し、オーバートルクを避ける。
- 使用前に定期的に校正がされているか確認する。
トルクレンチは湿気の少ない場所で保管し、使用後は必ずトルク設定を最小値に戻します。また、持ち運びや保管時は専用ケースを使用し、衝撃や汚れから保護しましょう。