首に巻く氷嚢、ネッククーラーが人気のワケ
年々厳しさを増す日本の夏。熱中症対策はもはや命を守る行動のひとつです。
なかでも「首元を冷やす」ことは、体温を効率よく下げるのに非常に効果的だとされています。
そこで注目されているのが、首に直接巻いて使えるタイプの氷嚢「ネッククーラー」。なぜこれほどまでに効果があるのか、その理由を4つにまとめてご紹介します。
1. 体内の血液を効率よく冷やせる
首には太い血管(頸動脈・頸静脈)が通っており、ここを冷やすことで流れる血液が冷却され、全身の体温を間接的に下げる効果が期待できます。
腕や脚に比べて、体温調整の「急所」とも言えるポイントです。
2. 熱中症予防に特に有効
めまい・吐き気・倦怠感など、熱中症の初期症状は体温の異常上昇によって引き起こされます。首元を冷やすことで脳への血流温度も下がり、症状の緩和や予防に効果があるとされています。
3. 持ち運びやすく、装着も簡単
首巻きタイプの氷嚢は、「巻くだけ」で使える手軽さが魅力。両手が空いた状態で動けるため、運動中や屋外作業中でも冷却を続けられます。
4. 皮膚が敏感な部位のため、冷却感を感じやすい
首の皮膚は薄くて敏感なため、冷却刺激がしっかり伝わります。同じ温度の保冷剤でも、首に当てるだけで「よく冷える」と実感しやすいのがポイントです。
ネッククーラーの種類と特徴
不凍液・PCMタイプ

出典:amazon(SUUアイスクーラー)
冷蔵庫でも凍結し、一定温度を長くキープする
内容物は主にPCM(Phase Change Material)と呼ばれる相変化素材。水のようにカチカチに凍らず、結露しにくい
冷蔵庫や冷水、エアコンの冷風でも凍る
凍傷のリスクが低く、子どもや高齢者でも安心
氷嚢タイプ(氷・氷水)

中に氷や氷水を直接入れる本格派
医療用氷嚢と同じ原理で、急激な冷却効果が得られる
氷が溶ける過程で長時間冷却できる(ただし結露あり)
使用後は氷を入れ替える必要があるが、繰り返し使える
ジェル・保冷剤タイプ

出典:amazon(三重化学工業ネッククーラー)
中身は保冷ジェルや水系冷却材
冷蔵・冷凍して使用
柔らかく首にフィットしやすいが、冷却持続時間は短め
安価で手に入れやすい
ウェアラブルデバイス

ペルチェ素子(電気を流すと一方の面が冷たくなる仕組み)を利用
首の後ろに冷却プレートが直接接触し、瞬時に冷却効果を発揮
USB充電式またはモバイルバッテリー駆動
冷たさはボタン1つで調整できるモデルも
目次
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編集部おすすめ首に巻く氷嚢「ネッククーラー」
①ザムスト(ZAMST)アイスバッグ首用



タイプ | 氷嚢(氷・氷水) |
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冷感維持 | 60分〜150分 |
口コミ | 「氷を入れやすく快適に使える」「ゴルフでの待ち時間など重宝しています」「外出先でもコンビニの氷で対応できるのが良い」「子どもの自転車時の熱中症対策にちょうど良い」「1〜2時間は快適でした」 |
ZAMST(ザムスト)は1993年に日本の医療器具メーカー「日本シグマックス株式会社」によって創設された、アスリート向けサポート・ケア製品のブランドです。整形外科分野の技術をスポーツ用途へと応用し、怪我予防やパフォーマンス向上を目指す製品を提供してきました
今回ご紹介する「アイスバッグ首用」は、首回りを効率よく冷却するためにデザインされた氷のうで、2024年に登場し、2025年にも生産量を前年の5倍に増やして再販された注目アイテムです。
「アイスバッグ首用」は、氷の冷却力を活かしながら、太い血管が通る首全体をしっかり冷やすことができるのが最大の魅力です。実験では未使用時より約20℃も低く冷却できるとされ、37℃環境下で首周りの温度を33℃前後に保ち、約150分間持続します。
ハンズフリー設計であるため、ウォーキング中やスポーツ観戦中、休憩時にもフィット感を損なわず、快適に冷却できます。一般的な氷サイズが入る54 mmの大きな注入口や、折りたたみ可能で携帯しやすい折りたたみ構造も魅力です。
素材はポリエステルとシリコンで構成され、首周り40 cmまで対応するフリーサイズ。カラーはネイビーまたはブルーで展開され、シンプルな見た目ながら水漏れや結露が起きにくい仕様になっています。
製品の使い方はとても簡単で、氷を注入口から入れ、水漏れを防ぐ構造になっているので安心です。持ち運びしやすく、折りたためば軽量でコンパクトなので、登山やスポーツ観戦、ガーデニングなど、外での活動にもぴったりです。
アスリートも使用する安心感!

②Mizuno 氷のう ネッククーラー E2MYA017



タイプ | 氷嚢(氷・氷水) |
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冷感維持 | 60分〜120分 |
口コミ | 「大量に氷が入るので結構冷える」「ゴルフ用に購入。手が空くのでスコアつけの際にラク」「凍ったペットボトルを入れて使用しています」「サイズは大きめなので大人が使用しています」 |
ミズノ(Mizuno)は1906年創業の日本有数のスポーツ用品メーカーで、ゴルフ用品をはじめ数々の競技用アクセサリを手がけています。
その中で氷嚢(ひょうのう)ネッククーラー「E2MYA017」は、アイシング効果を活かした猛暑対策グッズとして高い評価を集めています
この「氷のうネッククーラー」は、U字形状のポリエステル製アウター袋に、EVA樹脂製のインナー袋が2枚セットになっています
氷と水をインナー袋へ注ぎ、アウターに包んで首に掛けるだけで、両手は自由に使え、1〜2時間の持続冷却が可能です
ゴルフのラウンド中はもちろん、ウォーキング、アウトドア作業、部活後のアイシングとしても活躍し、熱中症対策としての安心感が魅力です。
多彩なカラー展開(ブルー、ピンク、ネイビーに加え限定色のグレー、イエロー、レッド、Dブルー、オレンジ)で、ファッションに合わせて選べる楽しさもあります。
インナー袋が2枚付属する仕様なので、溶けた氷を即交換でき、連続使用にも便利です。
実際に使うと、首元にひんやりとした清涼感が広がり、体感温度の低下を実感できる爽快感があります。
ラウンド中に涼を取りながらプレイに集中でき、熱中症への不安が和らぐことで、もっとスポーツに打ち込める—そんな頼もしさがこの一品に詰まっています。
ゴルファーに大人気!

③SUUアイスクーラー



タイプ | 不凍液・PCMタイプ |
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冷感維持 | 90〜120分 |
口コミ | 「安価なものよりつくりがしっかりしている」「冷蔵庫でも早く冷えるのが良い」「真夏の長時間は厳しいですが通勤では重宝しています」 |
SUU(スー)は、日本国内で暑さ対策製品を展開するブランドで、その中核をなす「ICEネッククーラー22℃(SpaceFeel SUU)」は、NASAの技術を応用したPCM素材を使用した革新的なネッククーラーとして高く評価されています。
この「ICEネッククーラー22℃」は、22℃で自然凍結するNASA開発の相変化素材(PCM)を100%使用しており、首元に一定の冷却温度を長時間保つことができます。
冷凍庫で約5分、冷蔵庫なら約20分で凍結し、外気温が高くても約90〜120分もの冷感を維持するため、通勤・通学、屋外作業、スポーツ観戦などあらゆる場面で重宝されます。
さらに、TPU素材を使用した柔らかく耐久性に優れた外装は、結露を防ぎ、肌への不快感を最小限に抑えてくれます。
約105gと軽量で、繰り返し使える環境にも優しい設計は、一度使えば手放せない使い心地を実感できるはずです。
首元に触れた瞬間から、まるで高原の風がそっと肌を撫でるような涼しさに包まれる感覚があり、猛暑の中でも心地よく過ごしたい人にぴったりのアイテムです。
PCMタイプの定番商品!

④THANKO ネッククーラーSlim TKNNC22



タイプ | ウェアラブルタイプ |
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冷感維持 | 2時間〜10時間 |
口コミ | 「音はそれなりにするが結構冷える」「この価格なら十分の価値あり」「スリムな分、本体の耐久性が心配」「内臓バッテリーは容量が少ないのでモバイルバッテリーを推奨」 |
THANKO(サンコー)は秋葉原発の生活家電ブランドで、独自のアイデア家電を数多く世に送り出してきました。
その中で2022年に発売された「ネッククーラー Slim TKNNC22WH」は、小型冷蔵庫にも使われるペルチェ冷却装置を搭載したUSB充電式モデルで、炎天下の首元を瞬時にクールに保つことで高く評価されています。
本体両側に配置された冷却プレートは、スイッチ一つで強・弱・ゆらぎの3モードを切り替え可能で、外気温より最大‑17℃の冷却性能を実現します。
140gの本体と80gのバッテリーで、首周り37~50cmにフィットし、モバイルバッテリー接続にも対応する2WAY給電方式で、短時間から長時間使用まで柔軟に使い分けられます 。
本体は防水防塵IP33仕様で、屋外作業や通勤・通学、花粉や汗が気になる場面でも安心して使えます。
低価格のウェアラブルネッククーラー!

⑤ソニー REON POCKET PRO (レオンポケットプロ)



タイプ | ウェアラブル |
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冷感維持 | 5.5〜34時間 |
口コミ | 「室内で使用。エアコン設定温度を上げれるので電気代の節約に」「猛暑では流石にこれ1台で涼しいとはならないが、あるとないとでは大きな違い」「重さがあるので、スポーツにはむかない」「静音設計なので、うるさくないのが良い」 |
ソニー株式会社は1946年に日本で創業され、常に革新的なエレクトロニクス製品を世に送り出してきたグローバル企業です。
「REON POCKET」シリーズは、個人の体温調整を目的とした新ジャンルのウェアラブルサーモデバイスとして注目を集めています。
2025年5月に登場した最新モデル「REON POCKET PRO」は、シリーズの中でもハイエンドに位置づけられる存在で、猛暑や寒冷な環境下でも快適な体感温度を維持するために、あらゆる性能が大幅に進化しました。
最大の特徴は、2枚の冷却モジュールを搭載した「DUALサーモモジュール」構造で、冷却面積が拡大し、首元にしっかりと冷感を届けながら、長時間の使用でも冷たさが持続します。
放熱性能にも優れており、大風量ファンと大型ヒートシンクの組み合わせで、吸熱性能も従来比約2倍と圧倒的な効率を実現しています。
バッテリーも強化され、COOLレベル1の使用で最大約34時間の連続駆動が可能となり、日中の外出や作業でも安心して使用できます。
センサー類も充実しており、4つの温度センサーに加え、湿度・加速度・タッチセンサーも内蔵されており、着用と同時に電源が自動でオンになり、環境に応じて冷温が自動で切り替わるため、ストレスなく使い続けられます。
本体デザインは身体にフィットするカーブ形状を採用し、より自然な装着感を追求。
ただしサイズアップしたことで、首周りの詰まった服や、椅子の背もたれとの接触には注意が必要です。
最新の熱中症対策!

⑥RANVOO AICE LITEプラス ネッククーラー



タイプ | ウェアラブル |
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冷感維持 | 3.3〜19.2時間 |
口コミ | 「オートバイに乗車時に使用、役に立っています!」「高価ですがそれなりに実感できる涼しさです」「デザインが良いのでガジェット好きにはたまらない」「スマホ連動なので快適に操作できる」 |
RANVOO(ランヴォー)は中国・深圳を拠点にするスマートデバイスブランドで、冷却技術とIoTデザインを融合させた先進的なライフスタイル製品を展開しています。
その中でも2025年モデルとして登場した「AICE LITEプラス」は、720°立体冷風と大型冷却プレートを備えたハイエンドネッククーラーで、外気温に左右されない快適さを求める人々に向けて開発されました。
この製品の最大の特徴は、ペルチェ素子を全周囲に配した独自構造により、上下方向からの強風と冷却プレートによって、首元に瞬時にマイナス21℃の冷感を届けられることです。
冷却機能だけでなく、最大20時間駆動可能な6000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、風量や温度は専用アプリで細かく調整できるため、シーンに合わせたカスタマイズが自在です。
さらに、本体は約330gと軽量で、スノーホワイトのミニマルなデザインはビジネスシーンや外出時にも違和感なく馴染み、静音性や装着性も追求されています。
バイカーに大人気のネッククーラー!

監修:鹿の角編集部
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ペルチェ素子とは?
ペルチェ素子とは、電気を流すことで一方の面が冷たくなり、もう一方が熱くなる特殊な半導体部品のことで、小型ながら即時に冷却できる特性を持ち、ネッククーラーのほか、冷蔵庫などにも使われています。
氷や水を使わず、スイッチを入れるだけでプレート部分が冷たくなるため、繰り返し使えて手軽な冷却方法として注目されています。
ただし、冷却と同時に発生する熱を効率よく逃がすため、ペルチェ素子の裏側には冷却ファンや放熱プレートが必須です。そのため、本体はやや厚みがありますが、それを補って余りある即時冷却性と利便性が魅力です。
ネッククーラーと併用したい!熱中症対策グッズ
① 水分補給:経口補水液・スポーツドリンク
体内からの熱中症対策の基本
発汗によって失われた水分と電解質(ナトリウム・カリウム)を補うために、ただの水ではなく「塩分を含んだ水分補給」が必要です。
市販の経口補水液(OS-1など)や、スポーツドリンク(アクエリアス、ポカリスエット)がおすすめ。
② 冷感タオル・クールスカーフ
首以外にも冷却ポイントを追加
冷水で濡らすと冷感が持続する素材で、額や腕・背中などを効率的に冷やせます。
クールタオルは軽量で乾きやすく、ネッククーラーとの重ね使いもOK。
③ 携帯型扇風機・ネックファン
汗の蒸発を促して「気化冷却」を促進
ネッククーラーで冷やした皮膚に風を当てると冷却効果が倍増。
両手が空く首掛け型ファンなら、外出や屋外作業にも◎。
④ 帽子・日傘・UVカットウェア
直射日光を防ぐことで体温上昇を予防
ネッククーラーは首元を冷やしますが、そもそもの「熱を浴びない工夫」も必要。
通気性がよく遮熱性のある帽子、UVカット素材のアームカバーや長袖シャツなどがおすすめです。
⑤ 冷却スプレー・冷感ボディシート
一時的に体感温度を下げる応急処置
外出先で体温が上がった時に、スプレーで衣服を冷やしたり、首筋・脇などにシートを当てると効果的。
特に「メントール配合」のものは、スースー感で体感温度が下がります。