カーアクション映画に欠かせない名車たち
カーアクション映画の魅力は、ただの追走や爆発ではなく、車そのものがキャラクターとして存在することにあります。
主人公の相棒として、または物語の象徴として登場する名車たちは、観客の記憶に強烈に刻まれます。
エンジン音、加速感、そして極限のスタント。
映画を観終えたあと「この車に乗りたい!」と思わせるほどの存在感を放つ名車が登場する映画を厳選しました。

目次
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名車が主役の映画おすすめ10選
①ベイビー・ドライバー|スバル インプレッサ WRX

車種 | スバル インプレッサ WRX |
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公開年 | 2017年(アメリカ) |
監督 | エドガー・ライト |
出演者 | アンセル・エルゴート/リリー・ジェームズ |
ジャンル | カーアクション/サスペンス |
時間 | 約113分 |
音楽が鳴れば、車は踊る──史上最もスタイリッシュなカーチェイス!
2017年公開のカーアクション映画で、エドガー・ライト監督が生み出したスタイリッシュな名作。
主人公ベイビーは天才的な逃走ドライバーで、耳の疾患を抱える彼が音楽を聴くことで集中力を高め、驚異的なドライビングを見せます。
映画の冒頭に登場するのが、真っ赤なスバル インプレッサWRX。
銀行強盗の逃走に使われるこのシーンは、カーアクション史に残る名オープニングと呼ばれています。タイトな市街地を縦横無尽に駆け抜け、ドリフトやスピンターンを駆使するその映像は、まるで車が音楽に合わせて踊っているようです。
この作品のユニークさは「音楽とカーアクションの完全なシンクロ」。
カーステレオから流れるビートに合わせてシフトチェンジやハンドルさばきが行われるため、観客は音楽とドライブを一体として楽しめます。
また、派手な改造車やスーパーカーではなく、比較的身近なスバル車が選ばれたこともリアリティを感じさせるポイント。日本車がハリウッド映画の主役として登場し、世界中で再評価されるきっかけになりました。
👉 インプレッサは単なる道具ではなく、ベイビーの才能と自由の象徴。音楽と車が融合した稀有な傑作です。

②ワイルド・スピード(Fast & Furious)|トヨタ スープラA80/ダッジ チャージャーR/T

車種 | トヨタ スープラA80/ダッジ チャージャーR/T |
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公開年 | 2001年(アメリカ) |
監督 | ロブ・コーエン |
出演者 | ヴィン・ディーゼル/ポール・ウォーカー |
ジャンル | カーアクション/クライム |
時間 | 約107分 |
ストリートから世界へ──車が映画を動かす伝説のシリーズ!
2001年に第1作が公開され、現在では10作以上がシリーズ化される世界的ヒットフランチャイズ。
「ストリートレース文化」をスクリーンに持ち込み、改造車ブームを世界中に広めた立役者ともいえる映画です。
特に、第1作で登場したトヨタ スープラ(A80)は、日本のチューニングカーの代表格として一躍有名になりました。オレンジ色のボディ、巨大なリアウイング、そしてターボチャージャーによる爆発的加速は、映画を観た人々に強烈な印象を残しました。
一方で、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)が乗るダッジ チャージャーR/Tはアメリカンマッスルカーの象徴。重厚感と圧倒的パワーで、アメリカ車ファンを魅了しました。
シリーズを重ねるごとに、ストリートレースから犯罪組織、さらにスパイ映画のようなスケールへと発展していきますが、「車が主役」という原点は揺らいでいません。チューニングカー、スーパーカー、クラシックマッスルカーまで幅広く登場し、クルマそのものがストーリーを動かす中心にあります。
👉 スープラとチャージャーの対比は、まさに日本車とアメリカ車の文化のぶつかり合い。映画史に残る名コンビです。

③ゴーン・イン・60セカンズ|フォード マスタング “エレノア”

車種 | フォード マスタング Shelby GT500 “Eleanor”、フェラーリ、ポルシェ、メルセデスなど50台以上 |
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公開年 | 2000年(アメリカ) |
監督 | ドミニク・セナ |
出演者 | ニコラス・ケイジ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョヴァンニ・リビシ |
ジャンル | クライム/カーアクション |
時間 | 約118分 |
50台の名車を60秒で奪え──伝説の“エレノア”が待っている!
『ゴーン・イン・60セカンズ』は、1974年の同名映画をリメイクしたカーアクション大作。
伝説の車泥棒メンフィス(ニコラス・ケイジ)が主人公で、仲間たちと共に一晩で50台の名車を盗み出すという無謀なミッションに挑みます。
登場する車は実に豪華。フェラーリ、ポルシェ、メルセデスなどスーパーカーや高級車が次々とスクリーンに現れますが、その中でも観客の心を奪ったのが、主人公が最後に挑むフォード マスタング Shelby GT500 “Eleanor(エレノア)”。
この“エレノア”は、映画史に残る伝説のマシンとして現在も高い人気を誇り、カーボンパーツを多用したカスタム仕様のスタイリングは、まさに“車が主役”の象徴と言えます。
映画はただの盗難劇ではなく、主人公が弟を救うために危険な依頼を引き受けるという人間ドラマも描かれています。スリル満点のカーチェイスや、警察との息詰まる攻防が続き、特に終盤の“エレノア”を使った大迫力のチェイスは観客を圧倒。ニコラス・ケイジの魅力と車の存在感が一体となり、カーアクション映画の中でもトップクラスのエンタメ性を誇ります。
👉 スーパーカーからマッスルカーまで“車の祭典”とも呼べる一本で、車好きなら必ず楽しめる傑作です。

④ドライヴ(Drive)|1973 Chevrolet Malibu

車種 | 1973 Chevrolet Malibu |
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公開年 | 2011年(アメリカ) |
監督 | ニコラス・ウィンディング・レフン |
出演者 | ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン |
ジャンル | クライム/カーアクション |
時間 | 約100分 |
静かなる男と轟くエンジン──都会の闇を駆け抜けるクールな逃走劇!
『ドライヴ』は、静と動のコントラストが鮮烈なクライム映画。
寡黙で名前も明かされない主人公(ライアン・ゴズリング)は、昼は映画のスタントマン、夜は逃走ドライバーとして裏社会で生きています。彼が普段乗っているのは、地味な1973年型シボレー・マリブ。古びた外観のこの車は、彼の孤独な生活を象徴する“静かな相棒”として描かれます。
一方、仕事で使う逃走車として登場するのが2010年型シボレー・インパラLTZ。周囲に溶け込む平凡な車種であることが、逃走ドライバーとしてのプロ意識を物語っています。また、フォード マスタングGTをはじめとするパワフルなマシンも登場し、緊張感あふれるアクションを盛り上げます。
この作品の魅力は、「沈黙の時間」と「突如訪れる激しいアクション」の落差。静かに夜の街を流すようなシーンから一転、急加速するチェイスに移る瞬間の緊張感は圧倒的です。さらに、80年代風のシンセサウンドと都会のネオンが織りなす独特の映像美が、ただのカーアクションを芸術的なレベルへと引き上げています。
👉 車は単なる移動手段ではなく、主人公の孤独や信念を映し出す“鏡”として存在する一本です。

⑤フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)|フォードGT40/フェラーリ330P4

車種 | フォードGT40 MkII、フェラーリ330P4 |
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公開年 | 2019年(アメリカ) |
監督 | ジェームズ・マンゴールド |
出演者 | マット・デイモン、クリスチャン・ベール |
ジャンル | 実話/レースドラマ |
時間 | 約152分 |
プライドをかけた宿命の対決──ル・マンに轟いたGT40の咆哮!
実際のル・マン24時間レースで繰り広げられた激闘を描く実話ベースのドラマ。
アメリカのフォード社は「フェラーリに勝て」という企業のプライドを背負い、伝説のレーシングカーフォードGT40を開発。対するはイタリアの誇りフェラーリ330P4。スクリーン上で両者の激突が再現される瞬間は、観る者の心を熱くさせます。
主人公はGT40開発に関わる技術者キャロル・シェルビー(マット・デイモン)と、型破りな天才ドライバー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)。彼らが夢と情熱を注ぎ込み、企業の論理や政治的な圧力と戦いながらも“勝つためのマシン”を作り上げていく過程が感動的に描かれます。
レースシーンは臨場感抜群で、観客はまるで実際のル・マンに立ち会っているかのような没入感を得られます。単なる自動車映画ではなく、人間ドラマとモータースポーツが融合した傑作です。
👉 クルマ好きだけでなく、情熱や誇りに共感したい全ての人におすすめ。

⑥タクシー(TAXi)|プジョー406

車種 | プジョー406 |
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公開年 | 1998年(フランス) |
監督 | ジェラール・ピレス |
出演者 | サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、マリオン・コティヤール |
ジャンル | コメディ/カーアクション |
時間 | 約86分 |
マルセイユ最速のタクシー出動──笑いとスピードが止まらない!
フランス映画『タクシー』は、アクションとコメディを絶妙に融合させた名作。
主人公ダニエルが運転するプジョー406は、一見普通の白いタクシー。しかしボタンを押せばレーシングカーさながらに変身し、警察や強盗を相手にマルセイユの街を縦横無尽に駆け抜けます。
コミカルなやり取りとド派手なチェイスが見どころで、シリアス一辺倒のカーアクションとは一線を画す存在。
また、プジョー406はこの映画によって世界的な知名度を獲得し、フランス車=ユニークな魅力というイメージを強く印象づけました。
👉 笑えて爽快、フランス映画らしい軽快さで楽しめる一本です。
⑦頭文字D THE MOVIE|トヨタ AE86/マツダ RX-7

車種 | トヨタ スプリンタートレノ AE86、マツダ RX-7 FD3S |
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公開年 | 2005年(日本・香港合作) |
監督 | アンドリュー・ラウ |
出演者 | ジェイ・チョウ、鈴木杏 |
ジャンル | 青春/カーアクション |
時間 | 約110分 |
峠最速は誰だ──豆腐屋のハチロクが伝説を刻む!
漫画『頭文字D』を原作にした実写映画版。
群馬県の峠を舞台に、豆腐屋の息子・拓海が父親から譲り受けた**トヨタAE86(ハチロク)**で数々のライバルと勝負を繰り広げます。
登場車種は日本を代表するスポーツカーのオンパレード。マツダRX-7(FD3S)、**日産スカイラインGT-R(R32)**など、当時の若者が憧れたマシンたちが画面を彩ります。ドリフトテクニックを駆使した峠バトルは、カーアクションとしてだけでなく、青春ドラマとしても熱い共感を呼びます。
👉 日本車の魅力を世界に伝えた“峠最速伝説”が詰まった一作です。

⑧栄光のル・マン|ポルシェ917K/フェラーリ512S

車種 | ポルシェ917K、フェラーリ512S |
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公開年 | 1971年(アメリカ) |
監督 | リー・H・カツィン |
出演者 | スティーブ・マックイーン |
ジャンル | レース/ドラマ |
時間 | 約106分 |
24時間の戦い──ポルシェとフェラーリが織りなす伝説のレース!
『ル・マン』は1971年に公開されたレース映画で、主演は「キング・オブ・クール」と呼ばれたスティーブ・マックイーン。
彼自身が熱心なレーシングドライバーでもあったため、映画全体が「本物志向」で作られているのが最大の特徴です。
舞台はフランスで毎年開催されるル・マン24時間耐久レース。この大会は、昼夜を通して24時間走り続ける過酷な自動車レースで、ドライバーや車両の性能はもちろん、チームワークや戦略も勝敗を大きく左右します。
映画に登場するのは、当時の実在マシンであるポルシェ917Kとフェラーリ512S。特に917Kはレース史に残る伝説的マシンであり、その姿をスクリーンで見るだけでも価値があります。
本作では、実際の1970年ル・マンで撮影された本物の映像も多用されており、臨場感は他のレーシング映画とは一線を画します。
ストーリーは極めてシンプルで、派手な人間ドラマはほとんど描かれません。その分、マシンのエンジン音、ピットでの緊迫感、そしてサーキットを疾走する姿が圧倒的な存在感を持ちます。観客はまるで24時間耐久レースに同乗しているかのような没入体験を味わえるのです。
👉 ドラマよりも“レースそのもの”を体感したい人にこそおすすめの、レーシング映画の金字塔です。
⑨湾岸ミッドナイト THE MOVIE|日産 フェアレディZ

車種 | 日産 フェアレディZ(S30 “悪魔のZ”)、ポルシェ911ターボ(930)、日産GT-R(R32) |
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公開年 | 2009年(日本) |
監督 | 室賀厚 |
出演者 | 中村優一、加藤和樹、松本莉緒 |
ジャンル | 青春/カーアクション |
時間 | 約120分 |
悪魔のZが闇を裂く──首都高最速伝説がスクリーンに甦る!
『湾岸ミッドナイト THE MOVIE』は、楠みちはるの大人気漫画を実写化した2009年の邦画。
物語の主役は伝説的な改造マシン日産フェアレディZ(S30型)。
その性能はあまりに危険で“悪魔のZ”と呼ばれ、首都高速で数々のライバルをなぎ倒していきます。
主人公・朝倉アキオが偶然手に入れたZは、彼を危険な走り屋の世界へと引き込みます。
ライバルとして登場するのは、ポルシェ911ターボ(930型、通称ブラックバード)や日産GT-R(R32)。
特にブラックバードとの首都高バトルは映画の大きな見どころで、原作漫画やアニメを知るファンにとっても熱い展開です。
実写映画化にあたり、実際の首都高での撮影は制約が多く、映像的には派手さに欠ける部分もありますが、夜の首都高を疾走する雰囲気や、車そのものの存在感はしっかりと再現されています。
ストーリーはアキオと悪魔のZを中心に描かれ、走り屋同士の熱い心理戦や車にかける情熱がスクリーンで表現されています。
👉 日本発の“首都高伝説”をリアルに映像化した貴重な作品で、国産スポーツカー文化を語る上では外せません。

⑩ミニミニ大作戦|ミニクーパー

車種 | BMWミニ・クーパー |
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公開年 | 2003年(アメリカ) |
監督 | F・ゲイリー・グレイ |
出演者 | マーク・ウォールバーグ、シャーリーズ・セロン、エドワード・ノートン |
ジャンル | クライム/カーアクション |
時間 | 約111分 |
最新型ミニが街を駆け抜ける──痛快クライムカーアクション!
2003年に公開されたリメイク版『ミニミニ大作戦』は、1969年のイギリス映画を現代風にアレンジしたアメリカ映画。舞台をロサンゼルスに移し、犯罪グループの金塊強奪劇が描かれます。
映画の大きな魅力は、やはり最新型BMWミニクーパーが大活躍するカーアクションシーン。小回りの利くコンパクトボディを武器に、渋滞する市街地や地下鉄のトンネルを縦横無尽に走り抜けます。赤・青・白の3台のミニが隊列を組んで疾走するシーンは、オリジナル版の名場面を現代的にアップデートしたもので、観客を熱狂させました。
主演はマーク・ウォールバーグとシャーリーズ・セロン。チームの頭脳プレイとド派手なアクションが融合し、シンプルながら爽快感のあるストーリー展開が魅力です。悪役にはエドワード・ノートンが登場し、緊張感ある対立構造がドラマに厚みを加えています。
この作品の成功により、新型BMWミニは世界的に“クールで都会的な車”というイメージを獲得。映画がクルマのブランディングに与える影響を示す代表例となりました。
👉 「スタイリッシュなミニの魅力」と「軽快なカーアクション」が詰まった、現代的なクライムカー映画の決定版です。

名車映画がもたらす魅力
名車が登場する映画は、ただのアクションではなく「車=相棒」「車=夢」というメッセージを伝えてくれます。
カーアクションを楽しみながら、クルマの魅力を再発見できるのが最大の価値です。