飲酒運転ゼロを目指すために
2022年の道路交通法改正により、一定規模の事業所ではアルコール検知器の使用が義務化されました。個人でも「お酒を飲んだ翌朝の出勤前」などにチェックする方が増えており、アルコールチェッカーはもはや一家に一台の必需品と言えるでしょう。
そこで今回は、数値の見方から、精度の高いおすすめ機種までをわかりやすく解説します。
アルコールチェッカーの「数値」の見方
日本で販売されている多くのアルコールチェッカーは、下記の単位でアルコール濃度を表示します。
mg/L(ミリグラム/リットル) | 呼気1リットル中のアルコール量。日本で一般的。 |
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日本の酒気帯び運転の基準
呼気中アルコール濃度が 0.15mg/L 以上で「酒気帯び運転」となり、罰則対象になります。
数値が出たからといって「安全」とは限らないため、0.00mg/Lでない限りは運転を控えるのが原則です。
アルコールチェッカーを選ぶ際のポイント
アルコールチェッカーを選ぶうえで重要なのが「精度」です。ネット通販では安価な商品が販売されていますが、その口コミを見ると精度に不安を感じる機種も少なくないようです。
そこで、アルコールチェッカーを購入する際に必要な知識をまとめてみたいと思います。まずは、心臓部であるセンサーの種類についてです。
精度を決める「センサーの種類」
アルコールチェッカーの精度は、主に搭載されているセンサーの種類によって左右されます。
特徴 | 安価で軽量のため購入しやすい。一方で気温や湿度の影響を受けやすく、誤検知のリスクもあるため簡易チェックとしての導入 |
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精度 | 中程度(誤差±0.03mg/L前後) |
主な用途 | 個人の簡易チェック・自宅用・携帯用 |
特徴 | 高精度で安定性が高く、警察や業務用としても使用される |
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精度 | 非常に高い(誤差±0.005〜0.01mg/L) |
主な用途 | 業務用・法人利用・精度重視の個人 |
吹きかけ式かマウスピース式(ストロー)か?
アルコールチェッカーを選ぶ際に意外と迷うのが、「吹きかけ式(非接触型)」と「マウスピース式(ストロー型)」のどちらを選ぶべきかという点です。どちらも一長一短があるため、使用シーンや目的に応じて選ぶことが重要です。
吹きかけ式(非接触タイプ)
測定方法 | 本体に向かって息を吹きかけるだけで測定可能 |
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精度 | 中程度(息の吹き込み量や周囲環境に左右されやすい) |
衛生面 | 非接触で複数人で使いやすい |
向いている用途 | 個人利用、簡易チェック、企業での共用 |
注意点 | 息の量が不十分だと正確に測定できない可能性あり |
マウスピース式(ストロー装着タイプ)
測定方法 | マウスピースをくわえて息を強く一定量吹き込む |
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精度 | 高精度(呼気量が安定し、誤差が出にくい) |
衛生面 | 使用後の交換や消毒が必要・使い捨てストローなら衛生面◎ |
向いている用途 | 業務用、社用車管理、法令対応、精度重視の個人 |
注意点 | マウスピースの準備・衛生管理が必要 |
目次
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編集部おすすめアルコールチェッカー
①タニタ アルコールチェッカー EA-100 NV



タニタ(TANITA)は、1944年に日本で創業された健康計測機器のパイオニアであり、体重計や体組成計をはじめとする多彩な製品を展開しています。その長年の経験と信頼性を背景に、アルコールチェッカー「EA-100 NV」も開発されました。この製品は、飲酒後の自己管理や職場でのアルコールチェックに最適なツールとして、多くのユーザーから支持を受けています。
「EA-100 NV」は、息を吹きかけるだけで呼気中のアルコール濃度を手軽に測定できるコンパクトなデバイスです。ワイシャツの胸ポケットにもすっきり収まる設計となっており、携帯性に優れています。測定範囲は0.00〜0.50mg/Lで、0.05mg/L単位で表示され、0.05mg/L未満の場合は0.00mg/Lと表示されます。また、前回の測定値と比較できるメモリー機能も搭載されており、日々のアルコール摂取状況を把握するのに役立ちます。
このアルコールチェッカーは、アルコール検知器協議会(J-BAC)の認定を受けており、信頼性の高い測定が可能です。センサーの寿命は購入後1年経過または1000回の使用のいずれか早い方となっており、使用回数が1000回を超えると「SENSOR」「OVER」のマークが点灯して知らせてくれます。1日1回の使用で約1年間の電池寿命があります。
ユーザーからの評価も高く、「使いやすく、コンパクトで手軽に使える」「測定も正確で、数値が正確だと感じる」といった声が寄せられています。
測定方法 | 吹きかけ式 |
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サイズ | 32×105×17mm、重量約31g(電池含まず) |
検知方式 | 半導体センサー |
電源 | 単4形アルカリ電池×2本 |
センサー寿命 | 購入後1年経過または1,000回測定した場合のどちらか早い方 |
測定履歴 | 1件 本体に自動保存 |
人気のアルコールチェッカー!

②ソシアック アルファーネクスト SC-403



中央自動車工業株式会社は、1951年に日本で創業された企業で、車両関連の安全機器や整備用品の開発・販売を手がけています。その中でも「ソシアック」シリーズは、アルコール検知器の分野で高い評価を受けており、業務用から個人用まで幅広いニーズに対応しています。
「ソシアック アルファーネクスト SC-403」は、業界初の「ハイブリッドセンサー」を搭載し、アルコール成分以外への反応を大幅に軽減しています。これにより、たばこやガム、ミント系菓子などによる誤検知を防ぎ、より正確な測定が可能となっています。
この製品は、直接息を吹きかける方法のほか、付属のマウスピースや市販のストローを使用することで、環境の影響を受けにくい高精度な測定が可能です。また、測定結果は0.01mg/L単位で表示され、0.05mg/L未満の場合は0.00mg/Lと表示されます。さらに、不正防止機能、センサー交換お知らせランプ機能など、多彩な機能を備えています。
ユーザーからは、「使いやすく、測定も正確で信頼できる」「コンパクトで持ち運びに便利」といった高評価が寄せられています。
測定方法 | 吹きかけ式&マウスピース式(ストロー) |
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サイズ | 135×48×23mm、重量約110g |
検知方式 | ハイブリッドセンサー(MEMS半導体ガスセンサー) |
電源 | 単3形アルカリ電池×2本 |
センサー寿命 | 定期点検 2年、または測定約5,000回 |
測定履歴 | 15件 本体に自動保存 |
より正確なハイブリッドセンサー搭載!

③pa-man アルコールチェッカー FALC21



パーマンコーポレーションは、日本国内で安全機器を中心に高精度かつ信頼性の高い製品を提供する企業として知られており、業務用や個人用のアルコール検知器にも力を入れています。
その中でも「pa-man アルコールチェッカー FALC21」は、燃料電池式センサーを搭載し、呼気中のアルコール濃度を0.00〜1.00mg/Lの範囲で0.01mg/L単位で測定可能です。また、一定の圧力にしか反応しない圧力センサーを搭載しており、吹き込み不正を防止します。
測定結果は大型デジタル表示で視認性に優れ、16件までの測定結果を保存することができます。
付属品として、ストローアタッチメント2個、ストラップ1本、ストロー(見本)10本、単4アルカリ乾電池2本(初期動作確認用)が同梱されています。
「pa-man アルコールチェッカー FALC21」は、業務用としての使用はもちろん、個人の飲酒後の自己チェックにも最適なアイテムです。その高精度な測定性能と使いやすさから、多くの方におすすめできる製品です。安全運転や健康管理の一環として、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
測定方法 | マウスピース式(ストロー) |
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サイズ | 60×108×23mm、重量約120g(電池含む) |
検知方式 | 燃料電池式センサー |
電源 | 単4形アルカリ電池×2本 |
センサー寿命 | 購入から1年、または測定約10,000回 |
測定履歴 | 16件 本体に自動保存 |
直吹きタイプで高精度な測定!燃料電池式のプロ仕様!

④pa-man アルコールチェッカー PAC30



信頼のpa-manシリーズから個人使用におすすめのタイプが「pa-man アルコールチェッカーPAC30」です。
本製品もアルコール検知器協議会(J-BAC)の認定を受けた製品であり、高い精度と使いやすさから多くの現場や個人ユーザーに支持されています。
このアルコールチェッカーは、直吹き式で息を吹きかけるだけで0.01mg/L単位で呼気中のアルコール濃度を表示でき、0.00〜0.25mg/Lの範囲を正確に測定します。
また最大3000回の使用が可能で、使用回数は本体に表示されるため、センサー寿命の目安を把握しやすく、信頼性を保ちながら長期間利用することができます。また、非常にコンパクトで、持ち運びにも便利な設計となっています。
電池の消耗も視覚的に確認できるローバッテリー表示機能や、電源の切り忘れを防ぐオートパワーオフ機能も搭載されており、日常使用での安心感を高めています。
測定結果が基準値を超えると、ディスプレイのバックライトが緑から赤に変わる視認性の高い警告機能もあり、飲酒運転の抑止や健康管理に役立つツールです。
ストラップやストロー10本、テスト用乾電池が付属し、市販のストローにも対応している点も実用的で、とても魅力的な商品です。
測定方法 | マウスピース式(ストロー) |
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サイズ | 50.3×118.6×18.8mm、重量約85g(電池含む) |
検知方式 | 半導体センサー |
電源 | 単3形アルカリ電池×2本 |
センサー寿命 | 測定約3,000回 |
測定履歴 | メモリー無し |
個人におすすめ!直吹きタイプで高精度な測定!

⑤ライノプロダクツ ACT-200



ライノプロダクツは、日本国内で安全機器を中心に高精度かつ信頼性の高い製品を提供する企業として知られており、業務用や個人用のアルコール検知器にも力を入れています。
その中でも「ACT-200」は、燃料電池式センサーを搭載した高精度なアルコールチェッカーとして、多くのユーザーから支持を受けています。
この製品は、呼気中のアルコール濃度を0.005mg/L単位で測定でき、測定範囲は0.00〜2.00mg/Lです。また、測定結果は4桁のデジタル表示で確認でき、直近20件の測定記録を保存することが可能です。
付属品として、専用マウスピース10個とテスト用単4形アルカリ乾電池3本が同梱されており、衛生的かつ便利に使用することができます。また、国家公安委員会が定めるアルコール検知器に適合しており、信頼性の高い製品として評価されています。
ユーザーからは、「測定までの時間が短く、使いやすい」「正確な数値が出るので安心」といった高評価が寄せられています。
測定方法 | マウスピース式(ストロー) |
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サイズ | 68.5×132.5×26mm、重量約84g(乾電池含まず) |
検知方式 | 燃料電池式センサー |
電源 | 単4形アルカリ電池×2本 |
センサー寿命 | 購入後3年経過または測定約50,000回 |
測定履歴 | 20件 本体に自動保存 |
測定50,000回の長寿命!高精度の測定!

⑥サンコーテクノAF-50

サンコーテクノ株式会社は、日本国内で高品質な建築資材や安全機器を提供する企業として知られており、その製品群には信頼性と使いやすさを兼ね備えたアイテムが多数含まれています。その中でも、個人向けの呼気アルコール検知器「AF-50」は、日常の安全管理をサポートするために開発された製品です。
「AF-50」は、燃料電池式センサーを搭載し、呼気中のアルコール濃度を0.00〜2.50mg/Lの範囲で高精度に測定することができます。測定結果は有機ELディスプレイに表示され、視認性に優れています。また、測定結果や日時などの情報を最大100件まで記録できるメモリ機能を備えており、過去の測定履歴を簡単に確認することが可能です。
付属品として、本体収納用ナイロンケースと専用マウスピースが同梱されており、衛生的かつ便利に使用することができます。また、国家公安委員会が定めるアルコール検知器に適合しており、信頼性の高い製品として評価されています。
測定方法 | マウスピース式(ストロー) |
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サイズ | 60×128×24mm、重量約130g(乾電池含む) |
検知方式 | 燃料電池式センサー |
電源 | 単3形アルカリ電池×2本 |
センサー寿命 | 購入後1年経過または測定約2,000回 |
測定履歴 | 100件 本体に自動保存 |
業務用としても使用!燃料電池式のプロ仕様!

監修:鹿の角編集部
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測定誤差、センサーの劣化にも注意
商品説明や仕様欄には「誤差±0.005mg/L」などと記載されていることがあります。これは実際のアルコール濃度との許容されるズレを示すもので、この値が小さいほど測定精度が高いということです。
センサーの劣化にも注意!
どんな高精度なセンサーでも、使用回数や経年劣化により精度が低下します。とくに以下の点は定期的に確認が必要です:
使用回数の上限(例:1000回など)
センサー交換や校正の有無
エラーメッセージや自己診断機能の有無
企業のアルコールチェッカー運用とは?
2022年の道路交通法施行規則の一部改正により、一定の条件を満たす企業にはアルコール検知器の使用と記録の義務化が課されました。これにより、多くの事業者が「安全運転管理者制度」に基づき、アルコールチェッカーの導入と運用体制の整備を進めています。
1. 法令の背景と義務内容(2022年改正)
■ 対象事業者
以下の条件を満たす企業には、安全運転管理者の選任義務が発生します。
常時使用する自動車の数が5台以上(原付を除く)
または乗車定員11人以上の車両を1台以上保有している場合
■ 主な義務内容(警察庁 通達ベース)
酒気帯びの有無の確認 | 運転前・運転後に、目視およびアルコール検知器を使用して確認 |
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測定結果の記録 | 運転者名、日時、測定結果を記録し、1年間保存 |
アルコール検知器の有効化 | 故障していないこと、常時使用可能な状態であることを確認 |