催涙(防犯)スプレーが必需品となる時代
近年、日常の安全対策として防犯アイテムの需要が高まっています。
連日報道される「闇バイト」による強盗事件は、自宅で施錠していても、窓ガラスなどを割って入られてしまうため、対策が難しいのが現状です。
そこで、万が一の侵入に備えた防犯対策も重要視されるようになってきました。
その中でも「催涙スプレー」は、自己防衛や強盗対策に非常に有効なツールのひとつです。常備しやすく、相手の動きを一時的に封じることができるため、女性や高齢者など幅広い層に人気があります。
まずは、警察へ通報すること、そして、逃げることを優先し、間に合わず強盗が危害を加えそうな場合は、身を守るために全力を尽くしましょう。
防犯グッズとしての『催涙スプレー』は、強盗対策や護身用アイテムとして注目されています。本記事では防犯効果の高い催涙スプレーを選ぶ際のポイントや、編集部おすすめの商品をご紹介します。併せて、使用する際の注意点も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
催涙スプレーの選び方と使用時の注意点
1. 噴射距離と範囲
催涙スプレーは、噴射距離が重要です。一般的には2~5メートル程度が多く、遠距離での防御ができるものほど安全です。また、噴射範囲が広いものを選ぶと、狙いが正確でなくても相手に効果を与えやすいでしょう。
2. 持ち運びやすさ
防犯アイテムは、必要なときにすぐに取り出せることが大切です。軽量でコンパクトなデザインや、ポケットやカバンに収納しやすい形状のものを選ぶとよいでしょう。クリップやホルダー付きのものは特に便利です。
3. 安全性と信頼性
催涙スプレーは、誤作動があると非常に危険です。誤作動防止キャップやスイッチが付いているもの、信頼性の高いブランドを選びましょう。
4. 法律と正しい使用方法
軽犯罪法第1条2号では、「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者は、拘留又は科料に処する」とされています。催涙スプレーの使用は正当防衛としてのみ使用できるため、安易に使用したり、正当な理由なく所持していれば軽犯罪法に触れることがあるので注意が必要です。
目次
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編集部おすすめ護身用「催涙スプレー」5選
①SABRE(セイバー)催涙スプレー
アメリカ発のセイバー社は、防犯用の催涙スプレー業界で世界No.1のシェアを誇るトップブランドであり、ISO 9001を取得しているSEC社の協力のもと、日本向けの製品を提供しています。
その長年の信頼と実績に裏付けられた安全性に加え、プロフェッショナルも満足できる高品質な防犯アイテムとして世界中で愛用されています。
この防犯スプレーはジェルタイプのため、風の影響を受けにくく、周囲への影響を最小限に抑えるジェル状の成分がアタッカーのみを確実に標的にできるよう設計されています。
飛距離も長く、効果的に身を守ることができ、専用ホルスターも付属しているため、すぐに取り出して使用することが可能です。
日本語の説明書きがあり、使用方法や法的な説明も詳しく記載されているため、初めての方でも安心してお使いいただけます。
世界初の試みとして、SEC社の米国生産時に個別のシリアル番号が付与されており、一つひとつが管理されているため、正規品である証明も確かです。
世界No.1シェアの防犯スプレー!
飛距離 | 種類 | 成分 | 内容量 |
---|---|---|---|
5.5m | ジェルタイプ | OCガス | 54ml |
②POLICE MAGNUM 撃退スプレー 中型
熊よけスプレーのコーナーでも登場しているPOLICE MAGNUM撃退スプレーは、対人の他、ツキノワグマ、猪、犬、猿、その他動物にも使用可能とのことで、森林や山で野生の動物から身を守る際に持っていると安心できるスプレーです。
中型軽量タイプで携行に最適
全国の都道府県における複数の県警察・国公立機関・地方自治体正式採用品であり、日本JSDPA認定品
取扱説明書付 / PL保険加入済
ツキノワグマにも使える催涙スプレー!
飛距離 | 種類 | 成分 | 内容量 |
---|---|---|---|
5m | 霧タイプ | OCガス | 105g |
③護身用催涙スプレー Lilima リリマ
Lilima(リリマ)の護身用催涙スプレーは、デザイン性と機能性を兼ね備えたコンパクトな防犯アイテムで、緊急時に手軽に使用できることを念頭に設計されています。
この防犯スプレーは、力が弱い方でも押しやすい仕様が特徴であり、シンプルながらも効果的に身を守る強力な成分を持っています。
主成分は天然の唐辛子由来の成分で、直接的に浴びなくても、周囲にいるだけで咳き込むほどの強い刺激を与えるため、外出先でもしっかりと護身対策が可能です。
自宅での防犯対策はもちろん、キャンプや登山といったアウトドアシーンでも活躍し、一定の効果があるため熊よけとしても使えますが、専用の熊スプレーではないためご注意が必要です。
外出時にも持ちやすいコンパクトな防犯スプレー!
飛距離 | 種類 | 成分 | 内容量 |
---|---|---|---|
2〜5m | 霧タイプ | OCガス | 20ml |
④VEXOR フルアクシス MK4
VEXOR (ベクサー)フルアクシス MK4は、アーマージャパンのオリジナルデザインによる催涙スプレーで、日本国内の法律に準拠した仕様です。
このモデルは85gのコンパクトなサイズでありながら、強力な効果を持つローカラーOC(オレオレシンカプシカム)を溶剤に使用し、飛距離約5~6mのスプレーを一直線に放つことができます。
特に優れた特徴は、ダブルバック缶の採用により噴射角度が360度可能であることです。これにより、横向きや逆向きでも確実に噴射ができるため、どのような状況においても使用者の身を守る一助となります。
また、フリップトップ式のキャップを跳ね上げ、ボタンを押すだけで簡単に操作できる設計が、緊急時に素早く安全に使える利便性を提供します。
噴射角度360度可能!確実に噴射!
飛距離 | 種類 | 成分 | 内容量 |
---|---|---|---|
5〜6m | ストリームタイプ | OCガス | 85g |
⑤GUARD DOG Instafire Xtreme
GUARD DOG Instafire Xtreme ランナー用ペッパースプレーは、アメリカで誕生したセキュリティ用品ブランド、GUARD DOGによって設計・製造されています。
このブランドは、スポーツやアウトドアを楽しむアスリートをはじめ、自己防衛のニーズが高まる中で多くの支持を集めています。
この製品は、ジョギングやウォーキング、ランニングやハイキングといったあらゆるアクティビティで安心して身を守れるようデザインされており、アスリートが直面しやすい危険を想定した実用的な自己防衛ツールとして優れた機能を発揮します。
外出先での使用を想定していますが、室内においても緊急時はスプレーを落とすことなく、操作できるため、万が一のご自宅での強盗対策としてもおすすめです。
最大16フィートの範囲に効果的なスプレーを放出できるストリーミングパターンを採用しているため、迅速かつ正確に相手を撃退することが可能です。さらに、防汗ハンドスリーブが強化ナイロンスパンデックスで作られているため、汗を効果的に発散し、滑りにくく、手への摩擦を最小限に抑えて快適な装着感が続きます。
このペッパースプレーのデザインは、ジョギング中も目立たないよう考慮されており、自然な手の位置に収まるように作られているため、装着していることを感じさせません。
必要なときにはすぐにスプレーできるように工夫されているため、安心して運動に集中できます。
散歩やランニングでも重宝する、ハンドスリーブタイプ!
飛距離 | 種類 | 成分 | 内容量 |
---|---|---|---|
4.8m | ストリームタイプ | OCガス | 22ml |
監修:鹿の角編集部
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催涙スプレーの成分について
催涙スプレーの主成分には、以下のような物質が用いられますが、今回ご紹介の防犯スプレーは現在、主流となっている「OCガスタイプ」のみとなります。
1. OCガス(オレオレシン・カプシクム)
- OCガスは、トウガラシの辛味成分である「カプサイシン」を抽出したもので、俗に「ペッパースプレー」とも呼ばれます。
- 効果:目や皮膚に強い刺激を与え、一時的に視界が奪われるほか、呼吸困難や激しい痛みを引き起こします。
- 特徴:天然成分であるため、人体へのダメージが少なく即効性があるとされています。
2. CSガス(オルトクロロベンジルマロノニトリル)
- CSガスは、主に軍隊や警察によって使用される合成化合物で、強力な催涙成分です。
- 効果:眼、鼻、喉に激しい刺激を与え、涙やくしゃみ、咳を引き起こします。皮膚に触れると焼けるような痛みを伴います。
- 特徴:OCガスよりも効果が強い一方で、屋内で使用すると周囲に広がりやすく、屋外での利用が適しています。
3. CNガス(クロロアセトフェノン)
- CNガスは、CSガスと似た化学合成物で、古くから使用されてきましたが、現在は安全性や効果の観点からCSやOCに置き換えられてきています。
- 効果:CSガスと似た症状を引き起こしますが、持続性が低い傾向にあります。
- 特徴:現在は、治安部隊や警備員向けの特別な製品に含まれることが多いです。
催涙スプレーの種類について
ジェルタイプ
- 噴射した成分が粘度の高いジェル状になっているもの。狙った場所に集中してかけやすく、風による影響を受けにくいです。狙いが正確に定まるので、屋内での使用にも適しています。
フォグ(霧)タイプ
- 広範囲にわたって噴射できるため、狙いを定める必要が少なく、相手を包み込むように作用します。ただし、風が強いと逆流する可能性もあるので、風向きに注意が必要です。
ストリーム(噴流)タイプ
- 噴射距離が長く、遠くから相手にかけることができます。アウトドア向きで、特に風の影響を受けにくいのが特徴です。
催涙スプレーで失明するのか?
催涙スプレーによって失明する可能性は一般的に非常に低いとされています。ただし、誤った使い方や特定の状況下では、視力に一時的な障害が生じることがあります。
今回、ご紹介している催涙スプレーの主成分であるOC(オレオレシン・カプシクム)は、トウガラシ由来の天然成分で、一時的に目や皮膚に強い刺激を与えます。スプレーを浴びると、目の灼熱感や涙、まぶたが開きづらくなるなどの症状が現れますが、これらの影響はほとんどの場合、数分から数十分で収まります。
ただし、稀なケースとして以下のような状況で重篤な目の障害が生じるリスクがあります。
至近距離での噴射:適切な距離を守らずに至近距離で使用すると、目に対する圧力が大きくなり、角膜が損傷する可能性があります。
長時間の影響:スプレーの成分が目に長時間残ったままになると、角膜にダメージを与えることがあります。洗い流さないで放置すると、症状が悪化することがあるため、直後に流水で目を洗うことが推奨されます。
アレルギー反応や既存の目の疾患:成分に対して過敏な反応を示す人や、既に目の疾患がある場合は、影響が強く出て回復に時間がかかることがあります。
万が一、催涙スプレーの使用後に痛みや症状が収まらず、視力低下や痛みが続く場合は、眼科での診察を受けるのが安全です。
催涙スプレー所持と使用時の注意点
法的な側面
日本では、正当防衛以外での使用は違法とされることが多く、催涙スプレーの所持や使用には制限がかかる場合があります。公共の場では誤用や誤作動が危険を伴うため、携帯方法や使用方法について理解しておくことが重要です。使用後の処置
万一、催涙スプレーを使用した場合、噴射後はすぐにその場を離れ、警察に通報することが推奨されます。また、自己防衛目的で正しく使用したことを証明するために、状況を説明する準備が必要です。催涙スプレーの保管場所
スプレーは高温や直射日光を避け、涼しい場所に保管するのが理想的です。温度が高くなると缶が破裂する恐れがあるため、車の中などに長時間置かないように注意しましょう。催涙スプレーの消費期限
催涙スプレーには使用期限があるものが多く、期限が過ぎると成分が劣化し、効果が薄れる可能性があるので、購入した商品の消費期限を確認し、定期的に買い替えることが推奨されます。