人気の家庭用消火器!10年使える業務用もおすすめ【2025年最新版】

更新日 2025年2月2日

家庭でも消火器を常備したい

火災は日常生活で突然起こりうるリスクのひとつですが、ご家庭に消火器を常備している方はどの程度いるでしょうか?

日本消火器工業会協会と消火器リサイクル推進センターの調査によれば、一般家庭での消火器の設置率は43.3%とのことです。

一方で、使用期限切れはそのうちの2割を超えるそうなので、多くのご家庭では万が一の火災でも消火器を使用できない状況にあります。

家庭や店舗、オフィスなどに消火器を備えておけば、万が一の火災時に被害を最小限に抑えられます。

と言っても、「どんな消火器を選べば良いの?」という声を多く聞きますので、この記事では、ご自宅に合った消火器選びのお手伝いをさせていただきます。

消火器の選び方

まずは消火器を選ぶ際にチェックすべきポイントを押さえましょう。

  1. 用途に応じた型を選ぶ
    消火器の型番(1型〜20型)は、消火薬剤の容量を表しており、用途に応じて適切な型を選ぶ必要があります。また、消火薬剤の種類によって適用火災が異なるため、設置場所に合ったものを選びましょう。一般的な家庭用であれば、1型〜6型程度が人気がありますが、家の形状や広さにより10型を選ぶ方もいます。

  2. 火災の種類(火元)に対応しているか
    火災には以下のような種類があります。
    • A火災:木材や紙などが燃える火災
    • B火災:油や可燃性液体による火災
    • C火災:電気機器による火災

    多くの消火器には『ABC対応』と記載されており、さまざまな種類の火災に対応可能です。

  3. 使用期限
    消火器は年月が経つと劣化するため、定期的な点検や交換が必要です。交換期限が5年程度、業務用とされるものは10年と長いものがあります。長い期間の業務用を家庭で使用する方も増えています。

家庭向けサイズの選び方(型と用途)

薬剤の内容量主な用途・特徴
1型約1.0L / 1.0kg家庭用の小型タイプ(キッチン・初期消火向け)
2型約2.0L / 2.0kg家庭・オフィスの小型消火器
3型約3.0L / 3.0kg住宅・小規模施設向け
4型約4.0L / 4.0kg家庭用の標準サイズ(一般的に普及)
5型約5.0L / 5.0kg大きめの住宅・オフィス向け
6型約6.0L / 6.0kg住宅や小規模事業所向けの一般的なサイズ
10型約10L / 10kg工場・倉庫・店舗向け(業務用)
20型以上20L以上大規模施設・工場・商業施設向け

目次

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編集部おすすめ家庭用消火器

軽さ重視 → 1型・2型(キッチン向け)
バランス型 → 4型(扱いやすく消火能力も十分)
しっかり対策 → 6型(住宅でも安心)

①モリタ宮田工業 maffs(マフス) VF1HAMW(1型)

出典:amazon.co.jp

モリタ宮田工業株式会社の「maffs(マフス)住宅用消火器 VF1HAMW」は、家庭内での使用を考慮したデザインと機能を備えた日本製の消火器です。本体カラーはホワイトとブラックで、インテリアに調和しやすい外観となっています。

高さ375mm、幅145mm、胴径85mmとコンパクトな設計で、家庭内のさまざまな場所に設置しやすくなっています。

液体タイプの消火薬剤を使用しており、粉末タイプと比べて使用後の清掃が容易です。薬剤が飛散しても、さっと拭き取るだけで後片付けが簡単に行えます。

また、日本の国家検定に合格した製品であり、安全性と信頼性が保証されています。

この消火器は、家庭内での万が一の火災に備えるための信頼性の高い製品です。コンパクトで扱いやすく、デザイン性も高いため、キッチンやリビングなど、さまざまな場所に設置しておくことで、安心感を得られるでしょう。

放射時間
適用火災
重量
使用期限
約12秒
強化液(A・B・C火災対応
約2.2kg
5年
軽くておしゃれな1型モデル!

②初田製作所 KLZ-1000(1型)

出典:amazon.co.jp

初田製作所の「住宅用強化液消火器 KLZ-1000」は、家庭内での火災に対応するために設計された蓄圧式の消火器です。この製品は、特に天ぷら油火災に効果的な強化液を使用しており、液体タイプの薬剤を採用することで、消火後の片付けが容易で、拭き取るだけで済むため、使いやすさが向上しています。

シンプルでスタイリッシュなホワイトカラーのデザインは、インテリアに馴染みやすく、家庭内のどこに置いても違和感がありません。

操作性も蓄圧式を採用しているため、レバーを握る力が従来の半分以下となっており、女性や高齢者でも簡単に操作できます。

KLZ-1000は放射時間が22秒と長いため、火災の状況に応じて慎重に消火活動を行うことができます。火勢が強い場合や広がりつつある火災に対して、持続的に消火剤を放射できるため、初心者でも安心して使用できるの点がおすすめです。

放射時間
適用火災
重量
使用期限
約22秒
強化液(A・B・C火災対応)
約2.7kg
5年
1型モデルはこちら!

③モリタ宮田工業 MEA4H 住宅用(4型)

出典:amazon.co.jp

モリタ宮田工業株式会社の「アルテシモ MEA4H」は、住宅用に設計された蓄圧式粉末ABC消火器です。アルミ製の一体成型容器を採用しており、従来の鉄製消火器と比較して約20%の軽量化を実現しています。

そのため、女性や高齢者でも扱いやすく、家庭内での使用に適しています。

また、アルミ素材の採用により、サビに強く、耐久性にも優れています。デザイン面でも、メタリック調のキャンディレッド塗装が施されており、インテリアとしても違和感のない仕上がりとなっています。

スペックとしては、消火薬剤量が1.2kg、総質量が約1.9kg、放射時間が約16秒、放射距離が3~5m、使用温度範囲は-30℃から+40℃となっています。

放射時間
適用火災
重量
使用期限
約16秒
粉末(A・B・C火災対応)
約1.9kg
5年
4型でこの軽さ!アルミ製の消火器!

編集部おすすめ10年使える消火器

ここから先は、「業務用」記載の消火器をご紹介いたします。10年の使用期間可能な為、家庭用としても人気があります。

①初田製作所 KLD-4 (4型)

出典:amazon.co.jp

株式会社初田製作所は、1902年(明治35年)に京都市で創業し、現在は大阪府枚方市に本社を構える、消火器や消火システム、各種防災機器の製造販売を行う総合防災メーカーです。

創業以来、120年以上にわたり、防災分野での信頼と実績を築き上げてきました。

「蓄圧式 粉末(ABC)消火器 4型 KLD-4」は、安全性と使いやすさを追求した業務用消火器です。この製品は、継ぎ目のない美しい容器「シームレックス」を採用しており、高い耐圧性能と耐久性を実現しています。

また、点検に便利なゲージ(圧力計)付きで、日常の点検が容易です。

さらに、安全性の高い「バーストレス」設計により、破裂の危険性を低減しています。

放射時間
適用火災
重量
使用期限
約13秒
粉末(A・B・C火災対応)
約2.5kg
10 年
4型モデルはこちら!
初田製作所
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6型モデルはこちら!
初田製作所
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②ヤマトプロテック FM1200X(4型)

出典:amazon.co.jp

ヤマトプロテック株式会社は、1918年(大正7年)に創業し、東京に本社を構える総合防災メーカーです。

創業以来、100年以上にわたり、消火器や消火装置、火災警報装置、避難誘導装置などの研究開発から製造・販売・施工・メンテナンスまで一貫して手掛け、社会の安全と安心を支え続けています。

同社の「粉末(ABC)消火器 蓄圧式 4型 FM1200X」は、業務用として高い信頼性と使いやすさを兼ね備えた製品です。この消火器は、設計標準使用期限を10年に設定しており、長期間にわたって安全に使用できるよう環境にも配慮されています。

また、レバー操作により放射と停止を自由に行えるため、初めての方でも安心して使用できます。さらに、寒冷地でも使用可能な設計となっており、幅広い環境下での信頼性を確保しています。

放射時間
適用火災
重量
使用期限
約12秒
粉末(A・B・C火災対応)
約2.6kg
10 年
4型モデルはこちら!
ヤマトプロテック(Yamato Protec)
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③モリタ宮田工業 MEA4 業務用(4型)

出典:amazon.co.jp

モリタ宮田工業株式会社は、1916年に創業し、消防車や消火器などの製造・販売を手掛ける日本の老舗防災機器メーカーです。同社の「アルテシモ MEA4」は、業務用の蓄圧式粉末ABC消火器で、軽量かつ高い耐久性を備えています。

この消火器の最大の特徴は、アルミニウム製の一体成型容器を採用している点です。これにより、従来の鉄製消火器よりも軽量化を実現し、非常に扱いやすくなっています。

また、継ぎ目のない構造により、圧力漏れのリスクを大幅に低減し、耐食性・耐候性にも優れています。

さらに、底部には樹脂製のはかまと「マジックホール」構造を採用し、湿気を逃がすことでサビの発生を防止しています。デザイン面でも、メタリック調のキャンディレッド塗装を施し、視認性と美観を両立させています。

放射時間
適用火災
重量
使用期限
約13秒
粉末(A・B・C火災対応)
約2.2kg
10 年
4型モデルはこちら!
6型モデルはこちら!

監修:鹿の角編集部
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消火器の「粉末」と「強化液」の違いを解説!

消火器にはさまざまな種類がありますが、家庭用で主に使われるのは「粉末消火器」と「強化液消火器」です。それぞれの特徴や違いを比較してみましょう。

1. 粉末消火器(ABC消火器)

主な特徴
消火薬剤:リン酸アンモニウム系の粉末

  • 消火の仕組み:粉末が燃焼物を覆い、酸素を遮断することで消火
  • 対応火災:A(普通火災)、B(油火災)、C(電気火災)
  • 放射距離:3〜5m程度(種類による)
  • 放射時間:約12〜20秒(種類による)
  • メリット:
    ○消火力が強く、さまざまな火災に対応可能
    ○価格が比較的安い
    ○幅広い場所で使える(家庭・オフィス・店舗など)
  • デメリット:
    ○粉が広範囲に飛散するため、消火後の掃除が大変
    ○視界が悪くなる(狭い室内では特に注意)
    ○電気製品内部に粉が入り込むと故障の原因になる

2. 強化液消火器

主な特徴
消火薬剤:水溶性の強化液(界面活性剤入りの特殊な液体)

  • 消火の仕組み:
    火元に水の膜を作り、冷却&酸素遮断で消火(特に油火災に強い)
  • 対応火災:A(普通火災)、B(油火災)、C(電気火災)
  • 放射距離:4〜6m程度(種類による)
  • 放射時間:約20〜30秒(種類による)
  • メリット:
    ○天ぷら油火災に特に強い(粉末より効果的)
    ○消火後の掃除が簡単(拭き取るだけでOK)
    ○電気機器へのダメージが少ない(精密機器周辺に向いている)
  • デメリット:
    ○粉末タイプより価格が高め
    ○冬場(低温環境)では凍結するリスクがある(寒冷地では注意)
目的に合わせた

目的に合わせて消火剤を選ぶ

目的おすすめの消火器
家庭用の万能タイプがほしい粉末消火器(ABC)
キッチン・天ぷら油火災用強化液消火器
掃除が簡単なものがいい強化液消火器
安価で手に入れたい粉末消火器
寒冷地で使用する粉末消火器

消火器は途中で止められるのか?

消火器には、放射を途中で止められるものと一度放射すると止められないものがあります。基本的には、蓄圧式の消火器は途中で止めることが可能ですが、加圧式(使用時にガスボンベを破るタイプ)は一度放射すると止められません。

➡ 途中で止められるタイプ:蓄圧式
➡ 止められないタイプ:加圧式(使用時にガスボンベを破るタイプ)

ただし、粉末消火器の場合、途中で止めても内部の圧力が低下し、再使用時に正常に放射できない可能性があります。そのため、実際には「途中で止められるから安心」と考えるより、「確実に使い切る」ことを前提にした方がよいでしょう。

中身が残ったら後日使用できるか?

「消火器を少し使っただけだから、また使える?」と疑問に思う方もいるかもしれません。消火器のタイプによって、中身が残っても再使用できるものとできないものがあります。

  • 粉末(ABC)消火器:途中で止めても圧力が変化するため、再使用は推奨されません
  • 強化液消火器蓄圧が維持されていれば再使用可能な場合もありますが、一度使用したらメーカーの指示に従い、点検や交換を検討してください。

また、消火薬剤は時間が経つと劣化する可能性があるため、長期間放置するのは避けるべきです。基本的には、「一度使用したら交換」が安全です。

消火器の捨て方は?

消火器は一般ごみとして捨てることはできません。適切な処分方法を確認し、安全に廃棄しましょう。

1. 消火器リサイクルシステムを利用する

2009年以降に製造された消火器には、リサイクルマークがついています。このマークがある消火器は、「消火器リサイクル推進センター」を通じて回収できます。

処分の流れ

  1. 回収窓口を検索
     ➡ 消火器リサイクル推進センターのサイトで最寄りの回収窓口を探す。
  2. 持ち込み or 回収依頼
     ✔ 指定の回収窓口へ持ち込む
     ✔ 有料で引き取り業者に依頼する(対応業者は地域ごとに異なる)
  3. リサイクル料金を支払う
     ※料金は消火器の種類・メーカーによって異なる

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