オイルフィルターとは?
オイルフィルターは、エンジンオイル内の不純物や金属粉を除去する役割を担う重要なパーツです。
エンジン内部を清潔に保ち、摩耗を防ぐことで、車の寿命と性能を維持します。
オイルフィルターの交換時期
車種・使用状況によって大きく変わりますが、多くの国産普通車では 1万km程度または1年ごと が標準交換目安となることが多いようですが、シビアコンディション(悪路・頻繁な短距離・重負荷等)ではそれより短くなります。(例:7,500kmまたは6ヶ月)。カーショップで推奨する一般的な交換目安は以下の通りです:
オートバックス公式では、オイル交換2回に1回、または1年に1回のオイルフィルター交換をおすすめしています。
イエローハット公式でも、同様に、オイル交換2回に1回を目安として提案されています。条件によっては、毎回交換を推奨するケースもあるとしています。

オイル交換時にフィルター交換を
オイル交換時にオイルフィルターを交換しましょう。使用状況によりオイル交換の2回に1回程度を推奨しているメーカーもあります。

オイルフィルターの場所
エンジンルーム内(上側)または、車の下側(エンジンの下部)に設置されています。エンジンの上部や横に取り付けられている場合はボンネットを開ければ見えることが多いですが、エンジン下部の場合は車をジャッキアップしないと見えないことが多いです。
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オイルフィルターとオイルエレメントは違うの?
呼び方の違いはありますが、基本的には同じものを指しています。
オイルフィルター
エンジンオイルに混じる金属粉やカーボンなどの不純物を取り除くための「ろ過装置」のこと。英語では「Oil Filter」。オイルエレメント
フィルター部分、つまりカートリッジや内部のろ紙(濾材)そのものを指す場合に使われることが多い呼び方。特に日本国内では「オイルエレメント」という表現が一般的に使われます。
✅ まとめると
「オイルフィルター=オイルエレメント」で、同じ役割を持つ部品です。
ただし、場合によっては 本体ごと交換するカートリッジ式 と フィルターの中身(エレメント)だけを交換するタイプ があり、後者のような場合に「エレメント」という言い方を強調するケースがあります。
つまり、違う部品ではなく、呼び方や交換方式によるニュアンスの違いですね。
交換に必要な工具と準備
必要なもの:
新品のオイルフィルター
新しいエンジンオイル
オイルフィルターレンチ
オイル排出用の容器(ドレンパン)
手袋・ウエス・ジャッキ・車止め
オイルフィルターレンチの選び方とおすすめ
タイプ名 | 画像 | 特徴・構造 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
カップ型(ソケット型) | ![]() | フィルターにぴったり合うキャップ型で、ラチェットで回す | 滑りにくく、力が入りやすい。初心者にも扱いやすい | サイズが合わないと使えない。車種ごとに選定が必要 |
バンド型 | ![]() | 金属またはラバー製のバンドをフィルターに巻いて回す | 汎用性が高く、価格も安い。幅広いサイズに対応 | 力を入れにくく滑ることもある。狭い場所では不向き |
プライヤー型 | ![]() | ペンチのような構造でフィルターを挟んで回す | 強いグリップ力で固着したフィルターに対応 | フィルターにキズが付きやすい。力加減に慣れが必要 |
チェーン型 | ![]() | 金属チェーンを巻きつけててこの原理で回す | 高トルク対応。固着フィルターに強く、サイズ調整も自由 | 扱いにくく滑りやすい。フィルター表面を傷つける恐れあり |
3爪型(ユニバーサル) | ![]() | 3本の爪が自動でフィルターにフィットし、ラチェットで回す | サイズ調整不要で、狭い場所にも対応。1つで多車種に使える | 爪が滑ることがある。価格はやや高め |
編集部おすすめ、フィルターレンチ
信頼の京都機械工具KTCの安心工具!
①KTCカップ型オイルフィルターレンチ

出典:amazon.co.jp
コンパクトながら作業性を追求したカップ型オイルフィルタレンチです。全高を抑えつつ、オイルフィルタとの接触部を深く設計することで、しっかりと噛み合い、確実な作業を実現します。
外周の凹凸形状により、手作業での装着時も滑りにくく、安心して作業可能。アルミダイキャスト一体成形を採用し、スチール製の約60%まで軽量化しました。
また、差込角(9.5sq.)と六角部(二面幅24mm)を備えているため、作業環境に応じて使用工具を選択できます。
AVSA-075D:マツダ スカイアクティブディーゼル搭載車に適合
AVSA-A92:ニッサン NV350キャラバン(ディーゼル車)、アウディ、フォルクスワーゲンなど一部車両に適合
※同じエンジン形式でも、年式や純正部品の供給時期によりサイズが異なる場合があります。

幅広いサイズのフィルターに対応している日本製工具!
②トップ工業 (TOP) フィルターチェーンレンチ 直径26~130mm対応

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新潟県三条市に本社を構えるトップ工業は、1939年創業の老舗工具メーカーです。
「Made in Japan」にこだわり、素材選定から仕上げまで一貫生産で高品質な工具を提供しています。
そんなトップ工業から登場したのが、フィルターチェーンレンチ TW-150。
オイルフィルターやパイプの着脱に活躍する、直径26〜130mm対応のチェーンレンチです。
全長150mmとコンパクトな設計で、狭い場所でも取り回しがしやすく、整備作業をスムーズに。
軽量かつ頑丈なクロムバナジウム鋼製で、繰り返しの使用にも耐えるプロ仕様。
自動車のオイル交換から配管作業まで幅広く使え、1本あると心強い存在です。
高品質な日本製工具で、作業の効率と安心感を手に入れてみませんか?

シンプルデザインで高コスパのフィルターレンチ!
③SIGNET(シグネット) オイルフィルターレンチ (57-73MM)

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カナダ発祥のSIGNET(シグネット)は、コストパフォーマンスの高さで人気の工具ブランドです。
現在は台湾を拠点に、品質と使いやすさを両立した製品を世界中に展開しています。
このオイルフィルターレンチ(57〜73mm対応)は、普通車のオイルフィルター交換に最適なサイズ。
手にしっくりなじむハンドル式で、スムーズにフィルターを緩めたり締めたりできます。
対応サイズの幅が広く、1本で複数車種に使えるのが嬉しいポイント。
狭い場所でも使いやすい薄型設計で、整備作業のストレスを軽減します。
シンプルで無駄のないデザインは、工具としての信頼感も十分。
はじめてのオイル交換や、常備工具としてもおすすめの一本です。

緩める+締めるが両方できる!
④SIGNET(シグネット) 2WAYオイルフィルターレンチ

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「2WAYオイルフィルターレンチ 46943」は、オイルフィルターの取り外しだけでなく、締め付けにも使える便利なモデルです。
対応径は φ63〜102mm で、普通車のフィルター交換に十分な幅をカバー。高さ60mmと比較的コンパクトなため、スペースの狭い場所でも扱いやすい設計です。
差込角は 3/8と1/2インチ があり、ラチェットやソケットレンチと組み合わせて使えば、力の伝達がスムーズです。
このレンチの魅力は「緩める+締める」が両方向で使える点で、工具を別に用意する手間を省けます。
ただし爪(グリップ部)の食いつき具合は対象フィルターの形状によって異なり、強く締めすぎるとフィルター本体に傷がつくこともあり得ますので注意が必要です。
締め付け・緩め作業を1本でこなしたい方、フィルター径が63〜102mmあたりを扱う車・バイクを持っている方には特におすすめのレンチです。

使い方も簡単で幅広いサイズに対応!
⑤(STRAIGHT/ストレート) オイルフィルタープライヤー 57~127(mm)

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STRAIGHTは国内の工具ブランドで、製品のスペック表示が明確で安心感があります。
このプライヤー型オイルフィルターレンチ 12‑1093 は、対応径φ57~φ127mmという幅広いサイズに対応しており、普通車から少し大きめのフィルターまで使える汎用性が高いモデルです。
全長340mmとしっかりサイズ、重量550gで、力が入りやすくガッチリ掴むための設計がされています。
ジョー(掴み部)の内側には突起があり、オイルフィルターが滑りにくく保持しやすい仕様。掴み直しや滑り落ちのストレスが軽減されます。
価格も手ごろで、「コスパ重視だけど確かな機能を持つものが欲しい」という人にぴったりです。
ただしサイズが大きいため、エンジンルームなど狭い場所では取り回しが難しいこともあるので、使用場所を選ぶことがあります。

オイルフィルターの交換方法【初心者向け手順】
車を水平に停車し、エンジンを止める
→ エンジンが少し温かい状態がベスト(冷えすぎも熱すぎもNG)車をジャッキアップして安全確保
→ 車止めを使用して万全に古いオイルを抜く
→ ドレンボルトを外し、オイルを排出オイルフィルターをレンチで取り外す
→ 反時計回りに回して外す新しいフィルターにオイルを塗布して装着
→ ゴムパッキンにオイルを薄く塗ることで密閉性アップ新しいエンジンオイルを注入
→ 車種に応じた適量を確認漏れのチェックとエンジン始動
→ エンジンをかけて異常がないか確認
オイル交換をする際にあったら便利なアイテム
廃油処理ボックス

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古いエンジンオイルを簡単に廃棄できるパックです。可燃込みで処理ができ、オイルパンの役割もあるため便利です。

マグネットオイルドレンボルトツール

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下からオイルを抜く際にドレンボルトを緩めますが、緩めた瞬間に熱い廃油が勢いよく飛び出すため、ある程度緩めてからはこのツールがとても便利です。

タイヤストッパー

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ジャッキスタンドやカースロープで車両を浮かせた際も、地面に設置したタイヤが他にある場合はタイヤストッパーがあるとより安全に作業ができます。

オイルパン

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ハゼットの6リットルの容量を持つオイル収集トレイ。廃油量により適した大きさのトレイを選びましょう。
